ドミニク・ウィルキンスと仙道の一言。

1988年、スラムダンクコンテストがブルズの本拠地、シカゴで開催されました。圧倒的身体能力から繰り出される数々のダンク。注目はやはり神様ジョーダンと、もう1人。ヒューマンハイライトフィルムと呼ばれた男、ドミニクウィルキンスです。

 

期待を裏切らないド迫力なダンクを繰り出す2名に、会場のボルテージはマックス。

順当に決勝戦まで進んだ2人は最後の1投へ。ドミニクは両手のウインドミルを叩き込みました。得点は50点満点中45点。

 

点数が低すぎるとの声もありましたし、実際ジョーダンも俺だったら49点以上はつけるダンクだったと後に言っています。ただこの時点で49点獲得するとジョーダンが優勝に。最高の舞台は整いました。

 

ダンクをするリングからゆっくりと遠ざかるジョーダン。エンドラインまでさがり、

離陸の準備完了。ドリブルを開始。徐々にリングに近づき…フリースローラインから飛び立つ直前、座っていたドミニクが立ち上がりジョーダンへ一言。

 

 

行け

 

 

…一旦話をスラムダンクへうつします。

 

 

魅力的なキャラが多数出演するスラムダンクにおいて天才と呼ばれる男、仙道。

誰もが認めるほどのバスケットセンスをもちあわせており、桜木の才能をいち早く

見抜いた男でもあります。

 

そんな仙道が観客席から見ていた湘北対海南戦。桜木が坊主になるきっかけをつくった

この試合は最後までシーソーゲームが続く緊迫した試合でした。

相手には神奈川No.1ガード、牧伸一。No.1…いい響きだと敵対心を燃やす桜木。

 

試合は終盤、走り出していた桜木にパスが渡り、得点のチャンスへ。

迎え撃つは言わずもがな、牧。神奈川No.1を超えてやる!!!と意気込む桜木に対し

待て!!止まれ!!と制止する仲間達。そんな中ただ1人、仙道は一言

 

 

行け

  

 

優勝をつかもうとしているジョーダンと、自分が超えるべき相手、牧を倒そうと

している桜木に2人がかけた”行け”。結果ジョーダンは見事にエアを決め優勝。

桜木は牧に吹っ飛ばされた後、フリースローでお返しを決めました。

 

自分より強大な敵や大きな困難に立ち向かうとき、どんなに入念に準備をしていても

戸惑いや躊躇は生まれるものです。そんな時、この2人の”行け”を思い出すといいかもしれないですね。

 

ちなみに…ジョーダンと桜木に関してはこの一言、聞こえてないです。

彼達には戸惑いや緊張、躊躇なんてものは存在しない(笑)

 

 

いまだに試合前には緊張する羊と羽根でした。

いつか、本物のジョーダンに会いたい。

バスケットボールの神様が目の前に現れた日と、スラダン。

私は当時中学2年でした。先輩達は引退し自分たちがメインで部活に没頭していた頃。

親の勧めで購入したDVDが、神様との出会いでした。

 

マイケルジョーダン。バスケットボール経験者のみならず、誰もが一度は耳に

した事ある名前でしょう。引退してもなお現役の選手が彼モデルのバッシュを

履いて試合をするのが、どれだけ彼が偉大かというのを物語っています。

 

【俺はシカゴブルズのマイケルジョーダン。】

 

…おお…かっけえ…。とりあえず選んだ映像メニュー。まずは自己紹介からはじまりました。と、次の瞬間。空中で見たこともない動きをしながら相手をかわしシュートを

決めまくる彼。終始、は?や、え?と漫画で出てくるようなリアクションの私。

 

後ろで見ている父はなぜか嬉しそうな顔をしていました。

今ではネットの動画サイトで検索すれば当たり前のように見られるようになりましたが、当時はまだスマホもない時代。このDVDの魔力はすさまじくその日から毎日の

ように自宅のリビングで神様と会っていました。

 

次第にジョーダンだけではなく彼が戦い抜いた90年代のバスケ、というカテゴリに

興味を持ち始めた私。スマホも支給され、欲しい情報が即座に手に入るようになり

ますます没頭するようになっていくのでした。

 

…そんなマイケルジョーダンが全盛期で活躍していた90年代、忘れてはならないのが

スラムダンクバスケ漫画の金字塔であり、しばらく読まなくても知っている人と話せば即座にそのシーンが思いだせるくらい読み込んだ漫画です。

 

主人公、桜木花道が所属する湘北高校のユニフォームのモデルがシカゴブルズで

あったり、エース流川楓のモデルは当然ジョーダンであったりあの時代のバスケを

思い出すうえでは外せない作品です。

 

この漫画の凄いところは…展開がわかっているのに何度も読み返したくなり、また読み返すたびに心を感動させてくれるところにあるところです。特に最後の山王戦。もう何度読み返したかわかりません。

 

この2つをリアルタイムで感じながらバスケをする事が出来た人達は、本当に羨ましくてしょうがないです。私がうまれたのが91年のブルズ初優勝の年なので、どうしても

当時の人達から生で発する思い出には敵う事はありません。

 

それでも、当時を生きた人、私と同じく後から知った人、これから知っていく人。

全ての人達とあの時代、あの時間の感動を共有したく、ブログを立ち上げました。

 

1日のほんの数分間でも、あの時代を懐かしめたら幸いです。

 

今日もDVDを見る羊と羽根でした。

いつか、本物のジョーダンに会いたい。