ピッペンとロッドマン、流川と桜木の似ている関係性。
神様、マイケルジョーダンの相棒としてブルズの黄金期を渡り歩いた男、
スコッティピッペン。そんな彼をホモを相手にするのはもううんざりだと
コート外に突き飛ばし、顎の下を縫うケガをさせた男。
時に審判にヘッドバット、毎試合ごとに頭の色を変えるド派手なスタイル。
長いNBAの歴史の中で異端児と呼ばれた、彼の名はデニスロッドマン。
かつてラフプレーが代名詞のデトロイトピストンズに所属していました。
バッドボーイズと呼ばれた彼等のプレーは危険なファウルで相手選手をつぶしに
かかるスタイルで、ファンからは絶大な支持を受ける一方、他からは応援している選手が怪我したらたまったもんじゃないと非難轟々でした。
この傷を見るたびに彼の事を思い出すと、ロッドマンに対して敵対心むき出しの
ピッペン。2人は犬猿の仲でした。ただ、ロッドマンは彼に対してやつはいずれ最高のスモールフォワードになる、と発言していました。
その言葉通り、ピッペンは史上最高のスモールフォワードとしてNBAの歴史に名を刻みました。後に同じチームになるこの2人、はじめはファンも大丈夫かと心配な目で
見ていましたがいざ試合が始まると勝利の為に同じ方向を向き戦う彼達の姿を見て、
ファンは安堵すると共にブルズの一員としてロッドマンを受け入れたのでした。
そして1996年の優勝が決まった際、かつてブーイングを送っていたシカゴのファンは
ロッドマンに対し惜しみない拍手。マイクを向けられた彼は変わり者が好きな街で
良かったよ。と嬉しそうに微笑むのでした。
単行本1巻から31巻まで常に仲の悪かった2人。ただ2人の関係性は上記の2人に
よく似ています。
海南戦で試合中、ダンクをしようとした桜木にぶちかませっ‼とエールを送り、
陵南戦では審判に抗議する姿を見てあっちの2mみたいになるぞと落ち着かせたり?山王戦では最後の最後で逆転シュートのパスを出す。からの…あのハイタッチ。
桜木に関しては試合中、流川が故意にケガをさせられたときは真っ先にベンチから
飛び出し相手に怒りをぶつける、自分が頭の中で思い描くシュートをうつ姿を見て、
彼のプレーをよく観察し吸収しようとする、そして勝利の為なら彼との協力も
惜しまない。
いずれもお互い認めているところはしっかりと認めている。
良いところも悪いところも知っているからこそ、常に的確な行動を相手にして
あげている印象です。桜木と流川に関しては渋々ですが汗
誰かを好きな理由を聞かれるとある程度は答えられますが、誰かを嫌いな理由を聞かれるとこれでもかと答えられるものです。相手の事をよく知っているからこそ、嫌いに
なってしまう理由も多く見つかる。かといって知らずにいると、いつまで経っても距離は縮まらない。人間関係ってほんと難しいです…。
案外自分の事を1番よく知っているのは、身近にいる1番嫌いな人なのかも
しれませんね…。
殿堂入りのスピーチで、開口1番にピッペン、ごめんねと謝るロッドマンが
萌える羊と羽でした。
いつか、本物のジョーダンに会いたい。