身長という才能をフルに活用した、怪物。

どんな名コーチでも決して指導で伸ばすことの出来ない天性のもの。

バスケというスポーツにおいて圧倒的なアドバンテージをもたらしてくれるもの。

それが、身長。

 

リングが高い位置に設置されているバスケという競技において、時として残酷なほどに

勝負を決定づけてしまう身長という差。実際、ゾーンディフェンスが禁止されている

ミニバスで180cmなんて小学生がいようものなら、ほぼ手がつけられません。

 

2mを超える選手が大半のNBAにおいて、時にリングを破壊し、ライン内であれば

オフェンスファールにならないというゴール下のルールをも変えてしまった男。

前回も名前が出てきましたね。シャキール・オニールです。

 

現役時代、218cm、154㎏というとてつもない巨大な身体を駆使し、ゴール下を

支配しました。ポストでボールを持たれたら最後、相手選手は吹っ飛ばされて

ダンクをくらうかファール覚悟でとめるしか手はありませんでした。

 

なら少し離れたところでボールを持たせてから勝負すればいいと思いますが、

センターながらボールハンドリングにも優れていたシャックはフォワード並みの

動きで相手を翻弄し相手を抜き去りゴールを決めるという事もやってのけました。

 

そんなシャックをモデルにしたプレイヤーがスラムダンクに。

高校1年生ながら全国大会の初戦、夏合宿中に湘北といい試合をした常誠相手に

50得点、22リバウンド、10ブロックというえげつない記録を残した男

 

名朋工業、森重寛。

 

登場時期も遅く出番も少なかったにも関わらず、強烈なインパクトを残した彼。

ジャンプシュートを会得しようとしていた桜木の夢の中にも出てきたりと、

湘北との対戦を楽しみにしていた方も多かったのではないでしょうか。

 

彼もまた、シャックと同じく2mを超す大男です。しかもまだ高校1年生。

下手したらまだ伸びるかもしれません。日本にこんなのが実在したら恐ろしい…と

思っていたのですが、現在の高校バスケではそれが現実味を帯びています。

 

残念ながら作中で湘北と名朋が試合をする事はありませんでしたが、

仮に対戦する事があったら森重をマークするのは赤木?それとも桜木?とついつい

もし~を次々にたててワクワクしてしまうのがスラムダンクという漫画の魔力です。

 

さてそんな彼等2人にも弱点はありました。まずシャックは手が大きすぎるため

フリースローが苦手なこと。森重は若さ故のメンタル面ですね。そんな弱点を補うほど身長という最大の武器を生かしてバスケを支配するのですが。

 

人間誰しもないものねだりで、私も身長があともう少しあったらなあ…やくせ毛の

髪の毛がストレートだったなあ…など日々悩みは尽きません。

けど、今自分が持っているものを極限まで生かしたとき、それは本来自分が

持っていた才能なのかも…しれないですね。

 

美容院でセットしてもらった髪型がどうしても再現できない羊と羽根でした。

いつか、本物のジョーダンに会いたい。