スラダンでオールスターを考える時、河田(兄)の汎用性は異常。

あらゆるスポーツの祭典、オールスター。各チーム選りすぐりのエースたちが揃い、

普段見る事の出来ない組み合わせでファンを興奮の渦へ巻きこみます。

個人的に1番好きなNBAオールスターは92年のマジックジョンソンが主役だった時。

ジョーダンとの1対1で観客が立ち上がった時が私の中でハイライトです。

 

そして友人とスラムダンクの話をする時に必ず話題になるのがもしあの選手と

あの選手が同じチームだったらという、無限にある組み合わせの中で自分だけの

オールスターをつくり勝負させる楽しみ方。

 

完全にオフェンスに振り切ったチームや各エースを集めチームプレー完全無視の

個人主義チームなど、1人1人が大きな魅力を持っているスラダンのキャラだからこそ

成し得る夢のお話です。

 

とあるバーでスラダンが大好きなマスターと話をした際、オールをして始発まで

店で待機させていただいたのですが、ひょんな事から話は自作オールスターへ。

時間を忘れた私とマスターは話がとまらなくなり、気が付いたら時計はお昼前になっていました(笑)

 

次第に様々な制限をしてみたり、ただつくるのではなく実際にこのチームで試合を

する時はどういう風に展開していくのかなど、どんどん白熱していく中で

ふと今まで作ったオールスターに目をやると浮かんだ1つの答え。

 

 

あれ…?河田の兄って強すぎねえか…??

 

 

勿論そんな事わかっていた事なんですが、改めて話をすると彼の最強っぷりがよく

わかりました。ガードができ、フォワードで勝負も出来る、センターにおいては

敵なし。どんなチームをつくっても、いや、そこは河田でなんとかなるよね。うん。

で全てが解決してしまう、いわばチートキャラでした。

 

スラムダンクがリアルタイムでやっていた90年代において、センターという役割は

ゴール下を支配するチームの大黒柱、というものでした。

名だたるセンターが名を連ねていたNBAで、突出したセンターがいないブルズが

最強だった、というのも興味深い話です。

 

そんな時代背景もありつつ、スラムダンクにおいてもセンターというのは赤木や

魚住のようにゴール下の番人、というのが主な役割でした。そんな中、彼だけは、

河田の兄貴だけは違った。

 

赤木を完全に封じ込めるディフェンス、流川のダンクをブロックするアジリティ、

桜木を吹っ飛ばすパワー。湘北というチームを絶望の淵まで追い込んだのは

間違いなく彼です。相手はあくまで、最強山王。いや、最強河田。

 

今となっては当たり前のように3Pを放ち、パススキルにも優れたセンターが

活躍するNBAですが、あの時代においてこの役割を担えるセンターは異常でした。

そんなセンターを先取りして、漫画の中でだした作者の井上さんの発想は凄いです…。

 

さて、チートキャラ認定の河田兄を私とマスターは使わない事にしました。

その結果、また新たなオールスターがつくられ話は再燃。もうすぐ30をむかえる

2人とは思えないほど無邪気に楽しんだ後は、家に帰り狂ったように深い眠りに

落ちたのでした。

 

連載が終わり20年以上経った今でも、話をすれば時間を忘れて楽しませてくれる

漫画、スラムダンク。作中のキャラはいつまでも歳をとりませんが、着々と年齢を

重ねていく私達。それでもいつでもバスケに熱中していたあの時を思い出させて

くれるこの漫画はやはり至高です。そしてどうあがいても、河田の兄貴は最強です。

 

皆さんが考えるスラダンのオールスターはどんなものですか…?

 

ちなみに私が考えた1つのチームが、監督が豊玉の北野さん、メンバーはGが宮城、

SGが仙道、SFが流川、PFが野辺、Cが桜木の超ラン&ガンチーム。

リバウンドを野辺、桜木がとり宮城がパスを受け、ウイングを流川、仙道が走る。

北野監督が見たかったオフェンス8、ディフェンス2の究極系です。

ぜひ皆さんが考えたチーム、教えてください。勝負しましょう!!

 

書いてて興奮してしまい、新たなチームを構想する羊と羽根でした。

いつか、本物のジョーダンに会いたい。